掲載日 2025.01.14
最近、集中豪雨による土砂災害や地震などの自然災害が増えています。いざというときに迷わないために日頃から災害対策の知識をアップデートしておくことが大切です。そこで、間違いやすい災害対策の項目を問題形式でピックアップ。クイズに挑戦して、防災知識を深めておきましょう。
A1.災害が起きたときに避難するのは「避難場所」です。
正式名称は、避難所が「指定避難所」で、避難場所が「指定緊急避難場所」です。避難場所は、災害から命を守るために避難する場所。火災や津波など災害の種類ごとに安全な場所は異なるため、それぞれ違う場所が設定されています。
避難所(指定避難所)は、自宅で生活ができなくなったときに一時的に生活をする場所で、最寄りの学校や公民館などが指定されています。避難所は、災害が落ち着いた後に身を寄せる場所なので、必ずしも防災上、安全が確保できるわけではありません。役割が異なるため、間違えてしまうと大変。まずは、自宅や勤務先・学校付近の避難場所をチェックしておきましょう。
A2.警戒レベル4の「避難指示」で全員が避難してください。
警戒レベル5の「緊急安全確保」はすでに災害が生じている可能性を示すため、屋外避難などは逆に命の危険に見舞われる恐れもあります。この段階では、その場でできる最大限の安全行動を取る状況です。自宅に留まると危険が生じる場合は、必ず警戒レベル4までに避難を完了させます。
また自宅に乳幼児や高齢者など避難に時間がかかる方がいる場合は、「警戒レベル3:高齢者等避難」の段階で行動してください。
A3.「カッパ」を用意しましょう。
台風や大雨、大地震時の避難では危険を避けるために、両手を空けておくことが重要になります。そのため、雨具は手に持つ傘ではなく「カッパ」にすることが重要です。
そのほかの荷物も手提げカバンではなくリュックに、ライトは手持ちの懐中電灯ではなくヘッドライトを用意しておきます。ヘッドライトやカッパなどの避難グッズは、リュックサックの中に入れて準備しておくのがおすすめです。
A4.家具の「壁に近い奥側」を固定しましょう。
タンスや食器棚、本棚などの地震対策として設置したい突っ張り棒は、「家具の壁側」に設置します。地震の揺れで家具は手前に傾きますが、これを抑えるためにはポールを奥側に設置することが重要です。
また、家具1つに対して必ず2本セットで使用すること、定期的に緩みを確認することも必要です。そうでなければ、揺れが起きた瞬間にすぐに外れてしまうことがあり、意味がありません。見た目が気になるという人は、木目調のタイプを選んだり、突っ張り棒のまわりに観葉植物を置くなどしてカバーする方法もあります。
A「ブレーカーを落として避難」
B「建物のゆがみ対策としてドアの鍵は開けたまま避難」
A5.ブレーカーを落として避難してください。
避難時の電気火災を防ぐため、可能であればブレーカーは落として避難してください。避難時に停電している場合も、復旧時に出火する通電火災の恐れがあるからです。冷蔵庫の中身が気になる場合は、部屋別のブレーカーで台所以外をOFFにしたり、未使用家電のコンセントを抜く方法もあります。
鍵を開けたままにすると、空き巣に入られる恐れがありますので、時間的に余裕があればドアや窓は施錠してから避難をしてください。ドアの鍵を開けたままにしたほうがいいのは、地震発生時に車を道路上において避難するとき。エンジンキーもつけたままにして、緊急車両や救援車両の邪魔にならないようにしておきましょう。
ハザードマップを確認してみると、自治体によっては洪水、津波、土砂災害、噴火災害などに対応したさまざまなハザードマップがあります。ハザードマップはそれらの危険性があれば作成されるものなので、自分の住んでいる自治体や勤務先などのエリアで危険なエリアがないか、すべて確認しておきましょう。
ただ、1つ1つ確認するのはちょっと手間がかかります。そこでおすすめなのが、「重ねるハザードマップ」。こちらは日本全国の洪水や土砂災害、高潮、津波など、あらゆる災害のハザードマップを地図上で重ねて調べられるもの。一度にチェックできるのでぜひ確認してみてください。
重ねるハザードマップ ~災害リスク情報などを地図に重ねて表示~
~編集後記~
ここ数年、台風や大雨、集中豪雨による洪水や土砂災害などが頻発しています。日本では地震の被害もいつ起こるかわかりません。いざというときに迷わないように、今日から災害に備える知識を蓄えていきましょう。
また、こうしたさまざまな自然災害による損害は火災保険で補償されることもあります。気になる人は火災保険の加入や補償内容を改めて見直してみることもおすすめです。
※ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
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