笠岡市立竹喬美術館名品展
会期:2025年4月12日(土)~5月25日(日)
岡山県笠岡市出身の日本画家・小野竹喬(1889-1979)は、明治36(1903)年に14歳で京都に上って竹内栖鳳に師事して以降、昭和54(1979)年に89歳で死去するまで75年間にわたり、日本のみずみずしい自然を描き続けました。その制作姿勢は一貫しており、季節の移り変わりのなかで日常に目にするささやかな自然の表情を、温かい眼差しで素直に捉え、鮮やかかつ明快に表現しています。特に晩冬から早春にかけての大地のよそおいや樹木の芽吹き、その萌しを「自然の香り」と称して清澄に捉えました。また後半生では、夕焼けの茜空を題材に刻々と変化する空や雲の様相を詩情溢れる色彩で柔和に表現しました。このような生涯にわたる画業が評価された竹喬は、昭和51(1976)年に文化勲章を受章しました。
本展覧会では、竹喬美術館の収蔵作品を中心とする名品の数々により、竹喬が生涯を通して追い求めた自然表現の精華をご覧いただきます。
【会期】
2025年4月12日(土)~5月25日(日)
※会期中、一部展示替えあり
【休館日】
毎週月曜日、5月7日(水)
※ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館
【開館時間】
10:00~19:00(入場は閉館30分前まで)